基本編② 値動きのメカニズムを知る 前編

基本編② 値動きのメカニズムを知る 前編


チャートは注文で動いている、ということがわかりました。

今回はもう少しだけ具体的なお話をします。

 

基礎的な「相場心理」についてです。

相場心理とは、多くのトレーダーが考えていることです。

 

相場には本当にいろいろな参加者がおり、それぞれに思惑があります。

しかし、どんなトレーダーにも共通して言えることは

当たり前ですが「利益を得るためにトレードをしている」ということです。

 

世界各国の通貨を売買するのがFXトレードですが、

「何かを売買する」ということにおいて絶対の基本があります。

 

それは、「安く買って高く売る」ということです。

FXは売りからでもエントリーできるので

言葉にすると奇妙ですが高く売って安く買うというのも同じです。

 

この心理が働くことによって、チャートはジグザグとした動きになっています。

 

一つ例を挙げてみます。

 

ある地点から価格が上昇しだしたとします。

買っている人が多いから上昇しているわけですね。

この時、「上がるなら買いたい」ということでさらに買い注文を入れるトレーダーもいます。

そうなると価格はさらに上がります。

一方で「買いたいけどもっと安い価格で買いたい」と思う人たちは様子を見ています。

 

さて、ある程度価格が上昇すると一番初めに買っていた人たち、つまり

「最も安くで買えた人たち」は買値より高く売れるわけですから利益確定の売り注文を入れだします。

さらに、上昇した相場を見て「高く売って安く買う」ために売り注文を入れる人も現れ始めます。

利益を確定する人たちが多くなり、売り注文を入れる人まで現れると、今度は価格が下がり始めます。

 

 

価格が下がり始めると、「もっと安くで買いたい」人たちが待ってましたと買い注文を入れ始めます。

と同時に、買い注文を察知した「高い価格で売っていた人たち」は利益確定の買い注文を入れ出します。

 

すると価格は再び上昇していきます。

 

 

価格が上昇すると、利益確定の決済、高く売りたい人の新規売り注文が入って…

以下、繰り返しです。

 

このように、安く買いたい、あるいは高く売りたい人の新規注文やその決済注文によって

相場はジグザグと波を打ちながら動いています。

 

 

もちろん相場内にある思惑や駆け引きはこのような単純なお話しだけではありませんが、

この理屈だけで値動きの大部分の説明は可能です。

この単純で本質的な理屈をしっかりと腹に据えておくことは非常に重要です。

「安く買って高く売る」「高く売って安く買う」

 

ただし、この本質的な相場心理をトレードに活かすためには、もう少し深掘りする必要があります。

次回以降、詳しく解説していきますね。

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