基本編④ トレンド・レンジ・ダウ理論

基本編④ トレンド・レンジ・ダウ理論


FXトレードで勝つためには、複数の波を同時に把握する必要があるということがわかりました。

 

そのために、まずは1つの波から攻略していきたいと思います。

 

波のことを考えるにあたり、前提知識として知っておきたいことがあります。

それは「トレンド」と「ダウ理論」、それから「レンジ」です。

 

少しFXに携わったことがある人なら必ず耳にする言葉ですよね。

そんなこと知ってるよ、という人も復習するつもりで見てください。

 

FXでは当たり前のように飛び交っている言葉ですが、

TradeBaseで使う用語としての定義付けの意味もあります。

 

トレンドとは

トレンドとは、チャートが一方向に伸び続けていく様子を表す言葉です。

上昇していくなら上昇トレンド

下降していくなら下降トレンド、といいます。

 

 

上昇トレンド中に買う、下降トレンド中に売る。

これを「トレンドフォロー」と言ったりしますが、

単純ながら、そう考える人が多いからこそトレンドは続いていきます。

 

そして、トレンドには定義があります。

上昇トレンドの場合、高値、安値を切り上げていること

下降トレンドの場合、高値、安値を切り下げていること   です。

 

下の図を見てください。

 

 

最安値の起点となる高値を「戻り高値といい、

最高値の起点となる安値を「押し安値といいます。

 

戻り高値を上抜くことで「高値を切り上げた」ことになります。

そして、切り上げた高値をさらに上抜くことで「安値を切り上げた」ことになり、

この時点で上昇トレンド発生、ということになります。

もしも、黒点線のような動きになれば「安値は切り上げなかった」ことになり、

下降トレンドが継続します。

 

押し安値を下抜くことで「安値を切り下げた」ことになります。

そして、切り下げた安値をさらに下抜くことで「高値を切り下げた」ことになり、

この時点で下降トレンド発生、ということになります。

もしも、黒点線のような動きになれば「高値は切り下げなかった」ことになり、

上昇トレンドが継続します。

 

このように、直近の高値や安値を更新するかどうかに着目しながらトレンドの判断をしていきます。

 

トレンドの定義を覚えよう

 

ダウ理論とは

 

次に「ダウ理論」です。

「理論」という言い方をするので難しそうに聞こえますよね。

その昔、ダウさんという人が考えたトレンドの法則のようなものなのですが、

FX、とりわけデイトレードにおけるダウ理論はとてもシンプルで簡単です。

 

トレンドが終わるまでトレンドは続く

 

何を当たり前のようなことを…と思われそうですが

難しく考えるだけ損なので、これで十分です。

 

要は、上のトレンドの図で解説したように、

戻り高値を上抜けるまでは下降トレンドですよ

押し安値を下抜けるまでは上昇トレンドですよ

ということを言いたいだけなんですね。

 

これだけのことなんですが、相場を見るときは世界中の誰もが意識していることです。

トレンドなのかそうじゃないのか。

戻り高値、押し安値はどこか。

というのは、息をするように把握する必要があります。

 

これから、いろいろな場面をどんどん見て、トレードに活かせるように頑張りましょう。

 

トレンドが終わるまでトレンドは続く

 

レンジとは

レンジとは、

トレンドが出ていない方向感のない相場、停滞した相場のことを言います。

 

買いたい人と売りたい人のバランスが拮抗することでレンジになります。

レンジ内で価格が下がれば買われるし、価格が上がれば売られます。

 

レンジはどの時間足でも起こるので、そのサイズはまちまちです。

大きなレンジの中では、小さなトレンドが発生したりもしますし、

方向感がなく価格が乱高下したりもします。

 

また、レンジ内では決済されていない注文が溜まっており、

レンジがどちらか一方に崩れると同時に、

急激に相場が動き出すようなこともよくあります。

うまくチャンスを掴めば、初心者でも大きく勝てる場面です。

 

一方でレンジの内側のトレードは難しい、と言われることも多いですが

初心者トレーダーが負けを重ねてしまう場所なのは事実です。

 

だからこそ、レンジ内でもトレードできるようになることを目指すのではなく、

「この辺でレンジになりそうだな」ということがわかるようになることが重要です。

 

レンジになる、レンジになりそうということは、買いたい人と売りたい人が

どちらもいそうなところ、ということです。

波の見方が上手になればすぐに分かるようになります。

 

そうなれば、無駄なトレードを回避することもできますし、

レンジになる、とあらかじめ分かっていればトレードの内容も変わるはずです。

 

波の見方を順序良く訓練すれば、自然と身についてきますのでじっくりいきましょう。

 

レンジは売り買いのバランスが拮抗している状態

 

トレンド、レンジ、ダウ理論が理解できたら、

次は注文を入れるポイントについて考えてみようと思います。

 

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