応用編⑤ シンプルに考える
FXトレードって難しいですよね。
トレードすればするほど、
勉強すればするほど、
難しさや奥の深さを痛感します。
このブログでは
FXトレードの基本的かつ
本質的なやり方を
できるだけ余分な情報を省いて
説明するように心がけています。
しかし、それでも文字数にすれば多いですし
情報料としてはけっこうな量になりますよね。
また、知識を実際のチャートに
当てはめるのがそもそも難しいですから
学びが止まってしまいがちです。
そこで今回は
少しでもトレードをシンプルに考える方法を
お伝えしたいと思います。
確かにFXは簡単ではありませんが、
必要以上に難しいと思うことは
成長を止める原因になりかねません。
できるだけシンプルに、単純化して
考えることができれば
トレードの成績アップにも
必ずつながると思います。
まずFXトレードというのは
基本的に「ライン」を基準に行います。
例えば1時間足の波を見て
ラインに価格が到達した時に、
ラインでレジスタンスされれば売り
レジスタンスが崩れれば買い
ラインでサポートされれば買い
サポートが崩れれば売り
これだけです。
こう考えればすごくシンプルですね。
このラインでの挙動を
ある程度予測するために
上位足の環境を把握しておきます。
上位足の波にとって
上がりやすい環境であれば
サポートされやすいし
レジスタンスは崩れやすくなります。
上位足の波にとって
下がりやすい環境であれば
レジスタンスされやすいし
サポートは崩れやすくなるわけです。
そして下位足のプライスアクションを
トリガーにエントリーをします。
エントリーした後は、
次のライン到達で利益確定。
トリガーとした下位足の根拠が
崩れれば損切り。
結局トレードはこんな風に
「ラインからラインまで」を
トレードしていると言えます。
次に「ライン」についても
シンプルに考えてみます。
ラインがあれば自然と
トレードプランが立ちます。
おすすめの方法は
「波を囲むこと」です。
波を囲むことでやるべきことが
見えてきやすくなります。
下のチャートは1時間足チャートです。
上昇トレンドのひと波を囲んでいます。
紫のラインは先月、先々月の高値です。
赤いラインは2002年高値という
月足クラスの目立ったラインです。
グレーの波はキリ番です。
水色のラインは「節目」のラインです。
さて、ここまでラインを引いたうえで
「黄色の枠内の出来事」を
予測してみましょう。
この局面で真っ先に考えるのは
とりあえず「押し目買い」でしょうか。
トレードプランを立てるとすると
下のような感じで十分です。
どこから買われるかは
終わってみるまでわかりませんが、
値がどこかのライン付近まで下がったら
下位足のプライスアクション次第で買います。
最大でも黄色の枠の上限までの
トレードをイメージできれば
デイトレード的にはOKです。
次に売る場合も考えます。
黄色の枠の上限、つまり
緑の波の高値ですが、
ここでのレジスタンスを確認しての売りと、
押し目買いのサポートの崩れを狙った売りです。
緑の波の調整波を狙ったトレードで
逆張りになるため短期決済が鉄則です。
そしてもう1つ考えたいのが
黄色の枠を上抜ける値動きです。
直近の高値に対して、
何らかのプライスアクションが起こる可能性は高いです。
レジスタンスを崩す動きを見て買います。
文章で長々と書いていますが
要するに冒頭でお伝えした
サポートされたら買う
サポートが崩れれば売る
レジスタンスされたら売る
レジスタンスが崩れれば買う
これをプランとして採用しているだけです。
その後の値動きは
下のようになりました。
下位足のチャートを使っての説明は割愛しますが
黄色の枠の高値を抜け、下がらないことを確認し買いです。
レジスタンスが崩れるプランになりました。
2002年高値には届きませんでしたが
青マルのあたりで下位足が
ダブルトップになっていると思われるので
そこまでキープできれば100点ですね。
この後の展開も見てみます。
やることはまったく同じです。
波を囲って、枠を基準に考えます。
サポートで枠の上限まで買う、
崩れれば下限まで売る。
枠の上限のレジスタンスで売る、
崩れれば次のラインまで買う。
実際の値動きはこちらです。
押し目買いで黄色枠の上限まで買われました。
こまかいエントリーポイントは割愛しますが
赤マルで買って青マルで決済です。
ちなみに、結果として
トレードプラン通りの値動きになっても
急な値動きの時や
下位足のプライスアクションが
はっきりしない時には
エントリーできないこともあります。
それはもう仕方ないです。
チャンスはいくらでも来ますから。
さて、この次の値動きも考えてみましょう。
前回の高値を超えていないので黄色の枠はそのままです。
と同時に、前日の押し目買いによる波を
ピンクで囲っています。
この時の現在値は
黄色で囲った波の中にありながら
ピンクの枠の中にもある状態です。
枠が2つになってもやることは同じです。
サポートで買う、
サポート崩れで売る。
レジスタンスで売る、
レジスタンス崩れで買う。
実際の値動きは以下です。
枠内で安値を切り上げての押し目買いと
レジスタンスを崩しての買いのパワーで
2002年高値に到達しましたね。
少々しつこいようですが、
さらにこの後の値動きも考えてみます。
高値を更新したので囲う波が変わりました。
この枠を基準に
サポートで買う、
サポート崩れで売る。
レジスタンスで売る、
レジスタンス崩れで買う。
という風にプランを立てます。
これまでとまったく同じですね。
キリがないので実際の値動きは割愛しますが
本記事で紹介したチャートは
2022年6月初旬~中旬のドル円1時間足チャートです。
是非ご自身でも確認してみて下さい。
今回は、トレードを難しく考えすぎないために
できるだけシンプルな考え方を紹介しました。
余分な知識をつけすぎて
考えすぎてしまい自らトレードの難易度を
上げてしまっている方も多いと思います。
これぐらいで考えた方が
しっくりくる、という場合もあるので
是非参考にしてみてください。