応用編④ N値とE値

応用編③ N値とE値


今回は「N値とE値」について

ご紹介したいと思います。

 

本ブログの「応用編」では

基本的なトレード方法とは

違った切り口で

チャートを見る方法を

ご紹介しています。

 

あくまで基本が一番大切で

応用知識は基本知識の

補強的な位置づけとお考え下さい。

 

さて、N値とE値って

聞いたことありますか?

 

順番に説明します。

 

N値とは

N値とは、簡単に言うと

「押し目買いがどこまで伸びるのか」

を予測するための考え方です。

 

下図をご覧ください。

緑の波が、

青の波に対する押し目買いで

高値を抜け上昇しています。

 

この緑の波がどこまで上がるか、

を考える時に

これまでに学んだチャートの見方だと

環境認識で引いた水平ラインなどを

目安に考えていました。

 

N値は少し違ったアプローチで、

「チャートの見た目」に由来する

相場心理に注目しており、

 

「緑の波は、青の波の長さと

同じだけ伸びたら

利益確定されやすい」

 

という考え方をします。

 

青い色の波に対する

N値が赤いラインになり、

N値100%という言い方もされます。

 

押し目買いの波はN値を

達成することで美しい「N」の形になります。

 

買っているトレーダーにとって

「達成感」を感じるレートであるため

利益確定が入りやすいんですね。

 

E値とは

ではE値とは何でしょうか。

 

N値は押し目買いでしたが

E値を言い換えると

「レンジブレイクがどこまで伸びるか」

を測るための考え方です。

図のように、

「レンジの幅と同じだけ伸びると

利益確定されやすい」

という考え方がE値です。

 

N値と同じで

「チャートの見た目」に由来する

相場心理に注目しています。

 

上図のようなレンジ以外にも

ダブルトップ、ダブルボトムのような

天井圏、底値圏のブレイクにも

使われます。

N値もE値も

チャートの価格そのものではなく

「チャートの見た目」が由来なので

根拠としては弱い気がしますが、

「達成感」による利益確定は

確かに存在する相場心理です。

 

めぼしい水平ラインが近くに無い時や、

どこまで利を伸ばそうか悩んだ時に

利益確定の目安に使う

 

上位足の波のN値、E値を

環境認識に取り入れる

 

N値とE値が他の水平ラインと

重なる部分を探すことで

ラインの意味合いを強化する

 

などなど、色々な使い方ができます。

 

あくまで基本的なトレード方法を

押さえたうえで、ですが

N値やE値のような考え方を

引き出しとして持っておくと

便利に使える時があります。

 

是非一度、チャートを見て

検証してみて下さい。

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