前提編④ 経済指標について

前提編④ 経済指標について


今回は「経済指標」についての

お話しになります。

 

FXは世界各国の通貨を取引しますので

それぞれの国の経済状況を表す

指標の発表が通貨の価値に影響を及ぼします。

 

そのためFXトレーダーは

自身がトレードする通貨ペアに

関係する国の経済指標に

注目しておく必要があります。

 

とは言え、

本ブログで紹介するような

デイトレードを実践するにあたっては、

そこまで専門的な知識が

必要なわけではありません。

 

FXトレードの方法として、

「ファンダメンタルズ分析」という

世界経済の様々な機微を読み取り

チャートに及ぼす影響を予測し

中長期的なポジションをもって

トレードを行う方法があります。

 

そのようなトレードを行う場合は

経済の実情や理論に精通しておく

必要があるかもしれません。

 

しかし本ブログでは、

「チャートの値動き」のみを頼りに

トレーダー心理を分析する方法である

「テクニカル分析」を採用しています。

 

「テクニカル分析」における

基本的な考え方のひとつに

「チャートはすべてを織り込んでいる」

というものがあります。

 

今現在の値動きに対する欲や恐怖、

未来の値動きに対する期待や不安が

形になっているものがチャートであり

チャートから読み取れることだけが

世界の総意である、という考え方です。

 

この考え方を完全に鵜呑みにするのは

良くないかもしれませんが、

テクニカルトレーダーにとって

「チャート」をただ一つの真実として

背中を預けることが

ブレないトレードを続ける

コツだったりします。

 

それはさておき、

ではテクニカルトレードを行う限りは

経済指標は気に留めなくていいのか

というとそういうわけではありません。

 

より重要な経済指標の発表時は

値が上下に乱高下したり、

 

市場が予想だにしない

指標結果であれば

急激に値が動いたりもします。

 

ですから

その日の何時にどんな

経済指標の発表があるのかぐらいは

把握しておくようにしましょう。

 

特にニューヨーク時間は

指標の発表が多いです。

 

米国の経済指標は

ドルが基軸通貨であることもあり

世界中の関係者が注目しています。

 

特に、重要な指標発表の前は

ポジションを持たないことを

おすすめします。

 

重要な米国の経済指標の代表的なものに

 

米国雇用統計

FOMC声明

国内総生産(GDP)

ISM製造業景況指数

消費者物価指数

 

などがあります。

 

経済指標の発表以外にも

各国の要人による発言なども

あらかじめ決められた時間に

行われることがありますので

併せてチェックしておきましょう。

 

ユーロドルなどを取引するなら

ユーロに関する経済指標発表、

 

ドル円など円が絡む通貨ペアなら

日本の経済指標発表にも

気を付けておきましょう。

 

 

指標発表待ちの相場

 

相場のよくある値動きとして

「指標発表待ち」と

考えられるものがあります。

 

重要な指標発表を直近に控え、

「指標発表まで様子を見よう」という

トレーダーが増えれば

チャートは膠着してしまいます。

 

こうなると、

本来値が動き出すはずのところで

動かなかったり、

値が思うように伸びなかったりします。

 

こうなるとあまりデイトレードには

向かない相場になるので

トレードは控えた方がいいでしょう。

 

逆に、指標発表をきっかけに

値が大きく動き出すことがあります。

 

 

 

 

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