前提編③ 闘う戦場と時間を考える

前提編③ 闘う戦場と時間を考える


今回は「通貨ペア」と「時間帯」について

お話ししようと思います。

 

通貨ペアを選ぶ時の考え方と

時間帯による値動きの違いに

フォーカスを当ててみます。

 

通貨ペアを選ぶ

 

どの通貨ペアをトレードするのか

とは、つまり

「どの戦場で戦うのか」を決めることです。

 

FXトレードでは様々な国の通貨ペアが

取引されています。

 

通貨ペアによっては

値動きに特性があり、

デイトレードには向かない

通貨ペアもあります。

 

初心者デイトレーダーや

なかなか勝てなくて困っている方は

勝てる可能性が少しでも高い戦場、

つまり、デイトレードに向いた

少しでもトレードがやりやすい

通貨ペアを選択するべきです。

 

それではどういった通貨ペアが

デイトレードに向いているのでしょうか。

 

本ブログで紹介している

トレードの方法は

「テクニカル分析」といって

チャートの値動きそのものを

分析し、秩序を見出し

トレードするやり方を採用しています。

 

チャートの値動きから

買いたい人、売りたい人

買っている人、売っている人の

心理を読み解き、その偏りを

トレードに反映させているわけです。

 

つまり「人」の心理をトレードしていると

言い換えることもできます。

 

ですから、「人」がいなければ始まりません。

 

トレードしている人があまりいない

マイナーな通貨ペアよりも

たくさんの「人」が集まる

メジャーな通貨ペアのほうが、

より正確に集団心理をチャートに

反映してくれます。

 

トレードしている人が多い通貨ペアは

年間取引量を調べればわかります。

 

世界で最も取引量が多い通貨ペアは

「ユーロドル」

次いで多いのが

「ドル円」

その次は

「ポンドドル」 となります。

 

日本国内で最も多いのは圧倒的に

「ドル円」 です。

その次は

他の「〇〇円」という

円が絡んだ通貨ペアが続きます。

 

ということで以上の事から

「ユーロドル」か「ドル円」を

選んでおけば間違いはないでしょう。

 

ちなみに「ポンドシリーズ」は

取引量が少ないわけではないですが

ユーロドルやドル円に比べて

値動きが激しいところがあり

玄人向けな印象です。

 

ドル円以外の「円シリーズ」も

難易度が高いです。

 

「ユーロ円」や「ポンド円」に代表される

「〇〇円」という通貨ペアは

「クロス円」と呼ばれるのですが、

 

例えばユーロ円の場合、

ユーロドルの現在のレート

×(掛ける)

ドル円の現在のレート

がユーロ円のレートになっています。

 

そのような仕組みになっていることから

ユーロドルやドル円のチャートに

連動してユーロ円が動くことになります。

 

そのためユーロ円を取引するなら

ユーロ円を見ることはもちろん、

同時に、ユーロドルとドル円の

動きも把握する必要があるんです。

 

ですから、まずは

ユーロドルやドル円で

勝てるようになってから

他の通貨ペアを視野に入れていくと

良いと思います。

 

どの戦場でも勝てるのが

上手なトレーダーではありません。

勝っているトレーダーは

勝てる戦場でしか戦わないのです。

 

時間帯について

続いてトレードにおける

「時間帯」ごとの特徴をお話しします。

 

24時間取引が行われているFXですが、

常に同じだけの取引量があるわけではなく、

時間帯によって取引量が異なります。

 

取引量が異なるとは、つまり

トレードしている「人」の数が

違うんですね。

通貨ペアの時と同じ理屈です。

 

時間帯によって取引量が変わる理由ですが、

世界各国で取引されるFXには

「時差」が多分に影響します。

 

例えば日本の場合、

個人のトレーダーは別として、

政府系の機関や、金融機関、企業などが

積極的にトレードの関わってくるのが

午前9時ごろからでしょうか。

 

「仕事を始める時間」だと思ってください。

株式市場なんかも9時にオープンします。

 

そして、17時頃になると

その日の仕事を終え、帰宅する人が増えてくる

イメージです。

 

この午前中から夕方くらいまでを

「東京時間」と呼びます。

 

東京、つまり日本を含む

アジア圏や時差の少ない

オーストラリアなんかの

トレーダーが活発に

取引を行っている時間、

ということになります。

 

東京市場の取引量は

世界的に見ると多い方ではありません。

 

「東京時間」以外の

大きな市場が動き出す時間ですが、

やはりロンドンとニューヨークを

中心とした地域です。

 

ロンドン市場の開始時間は

日本時間の16時です。

16時~0時ごろの間が

「欧州時間」「ヨーロッパ時間」と言い、

最も取引量が多い市場がロンドン市場です。

 

夕方になると突然チャートが

荒々しく動き出したりします。

 

ヨーロッパでは夏と冬で

働き始める時間を変える文化があり、

「夏時間」は16時~0時

「冬時間」は17時~1時 となります。

 

 

ニューヨーク市場の時間は

日本時間の21時から6時です。

「ニューヨーク時間」と呼ばれます。

 

ニューヨーク時間も

取引量が多い時間帯です。

 

特に21時~0時までは

欧州時間と重なるため

最も活発に取引が行われる時間です。

 

 

これらの事情を踏まえると

欧州時間やニューヨーク時間に

積極的にトレードに臨む方が

取引量が多く利益を得やすい、

と言えそうですね。

 

 


 

以上の事から、

勝ちトレーダーになるための

第一歩としては

「ユーロドル」か「ドル円」を

「欧州時間」か「ニューヨーク時間」に

トレードするのが良い

ということになります。

 

ただし、どの市場も

開始直後の時間は突発的な値動きが多く

慌てて飛び乗ると

痛い目を見る可能性があります。

 

あくまで環境認識やトレードプランに

則った論理的なトレードを忘れずに

取り組んでくださいね。

 

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