エントリー編③ ローソク足を見る

エントリー編③ ローソク足を見る


前回まで、エントリー編ということで

エントリーの際の下位足の

チャートパターンに着目してきましたが、

今回はローソク足に焦点を当ててみます。

 

環境認識編⑥でも

ローソク足について触れていますが、

今回はエントリー時の使い方です。

 

とは言っても、

チャートパターンと同じく

ローソク足も時間足ごとの

使い方に差異はありません。

 

環境認識編で触れたローソク足の知識は

エントリーでも使えますし

逆も当てはまりますので

そのつもりでご覧ください。

 

そもそもローソク足とは

「下位足の値動きを形にして表したもの」です。

 

例えば5分足のローソク足の形を

エントリー根拠にするということは

さらに下位足である1分足の波を

意識するということです。

 

1時間足のチャートパターンに

下位足のチャートパターンを絡めて

エントリーを考えるように、

下位足のチャートパターンに

ローソク足の情報を絡めることで

より理にかなったトレードになりやすいわけです。

 

ローソク足単体から読み取れる

情報は多いですが

チャートパターンと絡めることで

よりいっそう強力な武器になります。

 

ローソク足1本の形だけではなく

数本のローソク足の組み合わせから

下位足の値動きを

読み取ることもできます。

 

今回はエントリーにも使える

ローソク足の形や組み合わせを

ご紹介していきます。

 

大陽線・大陰線

まずは分かりやすい大陽線・大陰線です。

 

このローソク足を形作る

さらに小さな波にも

上昇トレンド、下降トレンドが

出ているはずです。

 

エントリータイミングを図る際、

まさに目印になりますよね。

 

環境認識から始まるエントリーへの根拠が

しっかりしているほど

同じことを考えている

トレーダーが多いです。

 

根拠をしっかり揃えた状態での

下位足の大陽線・大陰線は

まさに値が動き出す瞬間となります。

 

確定したローソク足を見て

どんどん新規注文が入ってきやすいので

自信をもってエントリーしましょう。

 

下位足のチャートパターンと

組み合わせると

下図のような感じです。

 

ピンバー

下図のようなローソク足を

ピンバーと呼びます。

緑の波が下位足の波となります。

 

長い下ヒゲを見ると

買い勢力の強さを視覚的に確認できますね。

 

ローソク足がピンバーで確定することで

ローソク足内部の下位足の動きの

売り買いの強弱が見えてきます。

 

そして、この確定したローソク足を見て

注文を入れるトレーダーも現れます。

 

エントリー時の使い方としては

下図をご覧ください。

黒い波は下位足の波です。

 

トレードプランに沿った値動きで

チャートパターンを形成。

いよいよエントリーというところで

ピンバーが現れればわかりやすいですね。

 

大切なのはピンバーという「形」ではなく

「そのピンバーがどこに現れたか」です。

 

ピンバー自体はそこら中に出現しますから

必ずチャートパターンとの組み合わせを

意識して使ってください。

 

つつみ足

つつみ足はローソク足2本の組み合わせです。

右のローソクが左のローソクを

「包んで」います。

 

左のローソクを右のローソクが

「否定」した形です。

 

ローソク足の長さは様々ですが、

長い方が「否定」の概念が

分かりやすいかもしれませんね。

 

つつみ足もチャートパターに絡めて

出現ポイントによっては

かなり有力なエントリーの根拠にできます。

「大陰線」と似ていますが、

つつみ足の方が

「左の陽線を打ち消した」という事実がある分、

少し信頼度が増します。

 

はらみ足

はらみ足は複数のローソク足の組み合わせです。

上図のように、左側のローソクの中に

右側のローソクが「はらまれている」状態です。

 

一番左側のローソク足を

「はらみ足」と呼びます。

 

はらみ足はローソクがはらまれる限り

何本でも続きます。

 

はらみ足は「値動きの停滞」を表しており、

つまり、さらに下位足の動きを見ると

レンジになっているということです。

 

エントリーでの使い方としては

「はらみ足の高値と安値に注目し

ブレイクした方にエントリー」です。

 

要は、ローソク内部のさらに小さな波の

レンジブレイクを利用したエントリーです。

 


 

このように、ローソク足を見ることで

エントリーすることが可能です。

 

ローソク足を見ることで

「下位足の下位足」にまで

意識を向けた、より精度の高い

エントリーが可能になります。

 

そして、冒頭で言ったように

ローソク足の概念は

環境認識にも使えます。

 

例えば、

日足で「つつみ足」や「はらみ足」を

確認できたとしたなら、考えるべきことが

見えてきませんか?

 

そういう視点で

過去チャートを検証してみると

見え方が変わってくるかもしれません。

 

 

ローソク足の形や組み合わせには

有名なもの、無名なものも含めて

たくさんの種類があります。

 

あまりたくさん覚えようとすると

「形」だけを覚えてしまう結果になりかねませんので

本ブログでご紹介することは避けます。

 

大切なことは

下位足の波を形に表したものがローソク足で

「どのような場所で」その形になったのか、であり

環境認識からの一連の流れであることを

エントリー時まで意識できることです。

 

上位足の流れが下位足の流れに影響しますが、

「下位足から順番に」波は動いていきます。

 

下位足から上位足へ相場のエネルギーが

伝播してく感覚を1回でも多く

体験してみてください。

 

 

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