基本編⑪ これまでのまとめ
基本編①~⑩でFXトレードの基礎の部分を学んできました。
チャートの波が動くメカニズムを知り、
それによって発生する値動きのパターンを知り、
それらを複数の波で観測し、
最も有利な条件でエントリーする。
これまでの内容がトレードの根幹です。
他のどんな新しい知識が増えたとしても、
この根幹の部分を忘れてはいけません。
なので、一度おさらいを兼ねて一つの記事にまとめておこう、
というのが今回の内容になります。
基本編① チャートは注文で動く
チャートは「注文」が入ることによって上下します。
注文には新規注文と決済注文があります。
買いか売り、どちらかに注文の量が偏ることで
チャートに推進力が生まれます。
基本編② 安く買って高く売る、高く売って安く買う
売買で差益を得るための基本ですよね。
FXも同じで、世界中のトレーダーが意識していることです。
この意識によってチャートはジグザグと波を描くように動きます。
現在値は高いのか?安いのか?という視点は常に必要ですね。
基本編③ サイズの違う複数の波がある
トレードには「時間足」という概念があります。
それぞれの時間足が波を描きながらチャートを形成しますが、
違う時間足同士の波はサイズが全然違います。
1時間足の波だけを見ているトレーダーにとっては、
5分足の波の動きは眼中にありません。
あくまで見ているチャートは同じですが、
大きく見るか小さく見るかの違いで、
「現在値が高いのか安いのかの解釈」が分かれてしまいます。
だからこそ、大きさの違う波を同時に観察することで
有利なトレードしていく必要があります。
基本編④ トレンド、レンジ、ダウ理論
トレンド、レンジとは相場の「状態」を表す言葉です。
上か下に方向性がある状態がトレンド。
逆に方向性がない停滞した状態をレンジと言います。
「トレンドが終わるまでトレンドは続く」という理論を
ダウさんが提唱したことが有名です。
トレンドの終わりは押し安値、戻り高値を超えたかどうかで判断します。
基本編⑤ 押し目買い、戻り売り
値動きのセオリーです。
価格が上昇後、戻ってきたら買う
価格が下落後、戻ってきたら売る
まさに安く買って高く売る、ですね。
王道の値動きです。
基本編⑥ ダブルトップ、ダブルボトム
これも値動きのセオリーです。
トレンドが反転する時に現れます。
ある時間足のトレンドの進行は、
上位時間足の波が抵抗となり崩れます。
上昇トレンド中、最後に押し目買いが「失敗」して
ネックラインを下抜くとダブルトップ。
ダブルボトムはその逆です。
ダブルトップ、ダブルボトムの完成は
これまでのトレンドとは逆方向の注文を誘発します。
基本編⑦ レンジブレイク
値動きの停滞、拮抗、攻防の結果、
チャートは「レンジ」になります。
上がるのか下がるのか誰にも分からない状態です。
そのレンジを上か下どちかに抜けた時に、
急激に価格が動き出し、これをレンジブレイクと呼びます。
レンジ内に溜まっていた反対ポジションの損切りと、
レンジブレイクを待っていた新規の注文が、急な値動きの原因です。
上位時間足の背景によってはレンジブレイクしそうでしない
「ダマし」という値動きになることもあります。
基本編⑧ 押し目崩れ、戻り目崩れ
値動きのセオリーである押し目買い、戻り売りですが、
上位足の状況によって、時に「失敗」したりします。
押し目買いされそうでされなかったときの急落。
戻り売りされそうでされなかったときの急騰。
期待して持ったポジションが損切りされることによる値動きです。
基本編⑨ ダブルトップ、ダブルボトム崩れ
こちらも同様に、セオリーが崩れるときの値動きです。
ダブルトップが崩れることによる急騰。
ダブルボトムが崩れるときの急落。
背景にある上位足の値動きが関係しています。
基本編⑩ 3つの波を見る
実際にトレードする際は、
メインの時間足の波、上位足、下位足、
3つの波をまとめて考える必要があります。
メインの波の値動きを上位足の状況を根拠に予測。
下位足の値動きをトリガーにエントリー。
これまでに学んだセオリー的な値動きを
各時間足に見出します。
そうすることで、優位性の高い
勝ちやすいトレードができます。
これからFXを始めようとしている方はもちろんですが、
なかなか勝てない人、行き詰まっている人は
あらためて基本に立ち返ることをお勧めします。
基本は、基本であると同時に磨き上げれば奥義です。
まずは検証と練習を繰り返しましょう。
絶対に無駄にはならないですし、
それが勝ちトレーダーへの最短ルートだと思います。
そして可能ならそれを手伝わせて欲しいです!